ホットプレートの油はねガードはどうする？焼肉時の対策・油が飛ばないプレートも紹介

毎日の食事でホットプレートがあれば料理の幅が広がり、パーティーでも役立ちます。焼きながら食べられるホットプレートは、汚れや臭いを残さず快適に使いたいものです。

しかし、ホットプレートでのおうち焼肉の後は、汚れや臭いが気になる方も多く見受けられます。臭いの原因は部屋や布に付いた油です。そのため、油はね対策をすれば臭いを大幅に抑えられます。

今回のテーマは、ホットプレートの油はねや臭い対策です。また、油が飛ばないホットプレートもご紹介します。煙についても解説しますので、家を清潔に保ち安心してホットプレートを使うために、ぜひお読みください。

ホットプレートから飛ぶ油には2種類あります。1つ目は、プレート上で水分と接触した時に飛び散る油です。水と油は決して混ざらないので、高温状態で合わさるとお互いが離れようとする性質があります。

焼肉をした時にテーブルの上が油っぽくなりますが、これは油が水と離れようとして飛んだものです。プレートの外にまで油がはねますが、あまり遠くには飛びません。影響する範囲が狭いので、対策は比較的簡単にできます。

2つ目はオイルミスト（油煙）と呼ばれ、非常に粒子が小さな油です。温度が220℃以上になると発生し、離れた場所の壁や床などにも油が付着します。家の中で焼肉を食べたい方は、オイルミストを抑えられるモデルがおすすめです。

基本的なスペックのホットプレートで焼肉をする場合は、プレート外への油はねは仕方がないです。そこで、油がはねる範囲に焼肉用のシートを敷けば、テーブルが汚れず後片付けが楽になります。

必ずしもシートを新たに購入する必要はなく、新聞紙でも代用可能です。なお、テーブルが小さい場合は床にも油が飛ぶ可能性があります。そのため、テーブル周辺の床にもシートや新聞紙を敷いておくと安心です。

レンジガードで油の飛び散りを防ぐのもおすすめです。本来、レンジガードはキッチンで揚げ物を作る時などに使います。油はねによるコンロ周りの汚れを防ぐため、コンロまたは鍋を囲むように設置する道具です。

レンジガードはホットプレートの油対策にも応用できます。テーブルに置くだけで油の飛ぶ範囲を制限でき、簡易的な製品は100均でも購入可能です。洗剤を使わずに汚れを落とせるお手入れラクラクな製品もあります。

高温で調理すると油煙が発生します。そのためホットプレートの温度を上げすぎないようにすると、油はねや煙を少なくできます。温度設定する際には、220℃以下がおすすめです。

温度が低いと調理に時間がかかりますが、具材を薄切りにしたり、肉をこまめに移動して焼くと効率的に火を通せます。ぜひ試してみてください。

油はねしないホットプレートに替えれば油はねを抑えられます。また、焼肉には不向きとされる平面プレートで焼肉をする場合に、油はねを抑える方法もあるのでチェックしてみましょう。

焼肉向けの穴あきプレートを使用したホットプレートがあります。油がプレートの下に落ちるため、油はねが少ないのがメリットです。プレートの下には受け皿が付いており、油の発火防止のために水を入れて使います。

平らなプレートにたくさんの穴が開いたタイプが一般的です。また、中央部分にのみ穴が開いており、傾斜をつけて油を落とすプレートが採用されたモデルもあります。価格帯は幅広く、5,000円以下のモデルから3万円を超える機種までさまざまです。

受け皿がないホットプレートの場合、波型プレートが焼肉に向いています。しかし、平面プレートしか持っておらず、新しいモデルを購入する余裕のない方で、焼肉をしたい場合はアルミホイルが役立ちます。

アルミホイルにシワをつけ、プレートに敷くだけで準備完了です。波型プレートと同様、アルミホイルにできた溝に油が落ちる構造になります。オイルミストの発生が少なくなるので、部屋の臭い対策としておすすめです。

リーズナブルな家具や日用品を多数製造・販売しているニトリからも、油はねしにくい焼き肉プレートが発売されています。おすすめは「減煙 焼肉グリルプレート」です。油を素早くトレーに落とすので、油はねを防げます。また余分な油がとれてヘルシーに食べられます。煙が出にくいのもポイントです。

揚げ物や油の多い料理を作った際に、壁や床に油が飛んでしまうことがあります。放っておくと汚れやシミなどになりかねないので、下記の方法で掃除をしてください。

あらかじめ焼肉用のシートや新聞紙を敷いておけば、フローリングがベタベタしません。しかし、テーブルの周囲に敷いていたとしても、オイルミストが発生すれば離れた場所の床に油が付いてしまいます。

焼肉をして床が油っぽくなったら掃除が必要です。そこで、フローリングに落ちた油の除去には重曹を使うのがおすすめです。重曹はお菓子を膨らませる時などに使われますが、汚れ落としや消臭にも効果を発揮します。手順は以下の通りです。

1. お湯1Lに対して大さじ2杯の重曹を入れて混ぜる
2. その中に雑巾を浸けて絞り、床を拭く

油汚れがひどい場合は、事前に新聞紙で拭いてから小麦粉をまいて油を吸いましょう。後始末は掃除機ではなくほうきとちりとりで行ってください。

壁紙に油はね汚れがついてしまった場合は、「油」で拭きとってみましょう。手順は以下の通りです。

• 布などに油を多めに浸みこませ、汚れを拭き取る
• もし取れない場合は「純正石鹸」を使う

純正石鹸にも天然油脂などの油分が含まれているので、少し水を含ませて拭き取ると汚れが落ちやすいです。

ホットプレートの油には使用前の準備だけでなく、使用後にもさまざまな対策があります。油によって部屋や布製品に付いた臭いを除去する方法をご紹介しますので、ぜひチェックしてください。

機種や対策方法の違いにより程度の差はあるものの、部屋でホットプレートを使った後は臭いが残ります。使用後の快適な生活のために、部屋の消臭を行いましょう。部屋に残った臭いを取り除く方法はたくさんありますが、おすすめの方法をご紹介します。

• 換気する（窓を開けて換気扇を回す）
• ホットプレートの近くで空気清浄機を使う
• 濡らしたタオルを振り回す
• お酢を入れたボウルを置く
• コーヒーかす・煎ったお茶殻を置く
• ホットプレートでお茶殻を炒る

部屋の換気はホットプレートの使用開始時から行うのが理想です。しかし、冬期間は寒さのため窓を長時間開けられない場合もあります。いずれも難しくはないので、完全な換気ができなければ他の方法を試してみてください。

オイルミストは遠くまで飛ぶ性質があるため、カーテンなどの布製品に付着する可能性があります。一度油が付いてしまうと、そのままでは臭いが残ってしまうので対策が必要です。ソファカバーなど洗濯できるものは洗濯して乾かせば臭いがとれます。

洗濯できないタイプのカーテンは消臭スプレーで対応しましょう。また、家の中には服やクッションなどの軽い布製品もあるはずです。軽くて容易に動かせるものは、ホットプレートを使う前に別室に移しておくのをおすすめします。

ホットプレートで焼き肉をする場合、基本的には油をひくのが一般的です。油をひいた方が焦げ付きが起きにくく、なにより焼いているときに油のジュワ～っという音が食欲をそそるといった声も多く聞かれます。

しかし、新しいコーティングのホットプレートであれば、ひかずに焼いてもくっついたり焦げ付きはあまり起こりません。そのため、油をひかない方が油跳ねもなく片付けも楽といった理由から、ひかない方も一定数います。

ホットプレートの煙が気になる場合は、煙が出にくいホットプレートを使いましょう。「やきまる」は鉄板の温度を210～250℃程度にとどめ、脂が火に直接落ちない構造になっており煙が出にくくなっているのでおすすめです。

アパートでホットプレートを使う時は、きちんと換気する必要があります。換気をせずにホットプレートを使うと、煙が充満して火災報知器が作動する可能性があります。集合住宅なので、大勢の方に迷惑をかけないように気をつけましょう。

ベランダで調理すれば火災報知器が作動するリスクを避けられます。しかし、昼間はベランダに洗濯物が干されている場合が多く、他人の洗濯物に臭いを付けるかもしれません。洗濯物を取り込んだ夕方以降の時間帯に使う等の配慮が必要です。

ホットプレートを使う前や使った後の工夫次第で、部屋の汚れを最小限に抑えられます。対策を最小限に済ませたい方には油がはねないモデルがおすすめです。ホットプレートから出る油の影響を抑えて、快適に美味しい食事を楽しみましょう。