ホットプレートとカセットコンロはどっちがいい？｜料金などを徹底比較！

ホットプレートとカセットコンロはどちらも卓上調理に便利な家電です。プレートを変え、焼肉・お好み焼き・たこ焼きなどを楽しめるホットプレートですが、コンセントにつなぐため使用場所が限定されてしまう点や、電気代がかかるデメリットがあります。

コードを煩わしく思う方には、カセットコンロがおすすめですが、カセットコンロは熱源がガス火のため、周囲に燃えやすいものを置かない・換気などの配慮が必要です。どっちにするべきか選びきれないときは、両方のメリットを兼ね備えたイワタニの「焼き上手さんα」がおすすめです。

この記事では、カセットコンロとホットプレートそれぞれのメリット・おすすめ機器のほか、「焼き上手さんα」についても紹介していきます。また、電気代などの料金についても比較するのでホットプレートを新調したい方や、どちらにするか迷っている方はぜひ参考にしてください。

ホットプレートの一番のメリットは実際の火を使わない点です。火がないため部屋の空気が汚れにくく、換気を頻繁にする必要がありません。冬の寒い時期に窓を開ける必要がなく、快適に食事を楽しめます。このほか、弱火で長時間焼く調理はホットプレートの得意とするところです。

また、火を使わないホットプレートは火事の危険がありません。ストーブ同様にカセットコンロの直火は火を扱うため、近くに紙類や布類があると燃え移ってしまう場合があります。小さい子どもがいる家庭は火災の危険から遠ざけるためにもホットプレートがおすすめです。

プレート面が広いのはカセットコンロにないホットプレートのメリットです。焼き肉をする場合、コンロ自体とは別にプレートを用意する必要がありますが、ホットプレートほど大きいものは置けません。五徳の上に置けるプレートのサイズは小さく、どうしてもコンロからはみ出ないサイズのものに限られてしまいます。

一方、ホットプレートのヒーターは大きなU字になっているものが多く、平らなプレートの広い面で大量の食材を一度に焼いていけます。家族分の焼き肉や餃子を作る際はホットプレートが調理しやすいですね。

カセットボンベ1本の値段は150円程度で、燃焼持続時間は標準火力の場合約1時間30分です。対するホットプレートの電気代は、最高出力の1300Wで使っても1時間当たり35円程度と圧倒的に安いです。

焼き肉をする場合、食材の焼き時間と食事時間で約2時間かかります。この時かかる金額としてはガスコンロがボンベ2本分の300円、ホットプレートは電気代70円とホットプレートの方がかなり安く、カセットコンロの3分の1以下で済みます。

ホットプレートとガスコンロ、ランニングコストの面では電気を使うホットプレートが勝っているので大きなメリットしてチェックしておきましょう。

カセットコンロの1番のメリットとなるのが、直火での調理ができる点です。直火のコンロは高出力2.1kWの商品が多く、肉やお好み焼きなどの表面にしっかり焦げ目をつける調理が可能です。ホットプレートのワット数は最高で1300W程度なので、カセットコンロとの火力には大きな違いがあります。

普通のガスコンロで煮物をする際も、最初に強火で表面をさっと炒める場合が多いですよね。強火で焼き目をつける調理には、素材の旨みを閉じ込める効果があるとされており、煮物をより甘く美味しく仕上げられます。これと同じく、カセットコンロの直火で肉や野菜を焼くと、素材の旨みを逃さず調理できます。

直火と同じくコードレスで利用できる点もカセットコンロの大きなメリットです。電源のない屋外へ持ち出せるのは、カセットコンロならではです。屋内で使っているカセットコンロをそのまま屋外で使用できるので、アウトドアの準備が楽になります。

カセットコンロはキャンプ・バーベキュー・屋外イベントなどで、調理に手間をかけたくない場合に重宝します。キャンプが好きな方でも、たき火や炭火は管理や後片付けが面倒だと感じている方は多いです。そのような場合にカセットコンロは非常に便利なアイテムです。

プレートの予熱に時間がかからず、短時間で食材を焼けるのも、カセットコンロのメリットです。火力もカセットコンロの方が高いため、火を点けて目的の温度に達するのもカセットコンロの方が速くなります。

電気は立ち上がりが遅く、じわじわと温まるのが特徴です。ホットプレートは直火に比べるとスローに感じてしまいますね。朝の忙しい時間にさっと目玉焼きを焼くなら、カセットコンロがおすすめです。

カセットコンロは災害時に停電の中でも問題なく使用できます。ランプとして灯りの代わりになり、ライトが見つからない夜に周囲を明るく照らします。また、コンロとして煮炊きをする際には部屋全体が暖まるため、寒い冬のストーブとしても重宝するアイテムです。

カセットコンロは携帯用の調理用品としてだけの使い方だけでなく、電灯やヒーターとしての使用も可能です。

焼き肉・餃子・ステーキなど、高火力で表面をパリっと焼きたいメニューが美味しく仕上がる直火のホットプレートです。見ての通りプレートとコンロが一つになったようなフォルムが大きな特徴で、従来のカセットコンロより多くの食材を一度に焼けます。

また、ホットプレートではできなかった高火力での加熱ができるのも嬉しいメリットです。表面を香ばしく焼いて、その後に弱火で蓋をしてじっくり火を通せるのもポイントです。作れるのは、焼きもの・蒸し焼き・鍋ものなど多岐に渡るので、レシピのレパートリーが簡単に増やせます。

焼き上手さんαはホットプレートとしてだけでなく、カセットコンロとしての使用も可能です。プレートを外すと五徳の上に鍋が置けるようになっており、水炊き用の土鍋やチーズフォンデュ用の鍋などをそのまま置けるので、多様な調理に対応します。

別売りのたこ焼きプレートを用意すると、直火でのたこ焼き調理が可能になります。ただし、使えるのはフッ素加工のたこ焼き器だけとなっているので、イワタニのアクセサリーシリーズの中から適するものを使いましょう。直火の高火力で表面をパリっと焼いて、本格的なたこ焼きを自宅で味わいましょう。

ご存知ない方もいるかもしれませんが、カセットボンベには連続使用時間があります。電気のホットプレートに慣れているとうっかりする点です。家庭用のボンベ1本で約1時間30分使用でき、強火の時間が長ければもっと短くなる場合もあります。

電気のホットプレートは使用時間の制限がなですが、カセットコンロを長時間のパーティーなどで使う際には、途中で切れる可能性がある点も考慮して、余分にガスボンベを用意しておきましょう。

使い終わったカセットボンベは生ごみと一緒に出すのではなく、自治体の指示に従い適切な処分方法を取りましょう。燃えないゴミの日でもスプレー缶の捨て方について指示があるので、指定の日と場所で捨ててください。

鍋物が多くなる冬時期になると、ガスボンベのゴミが増えてきます。たくさん溜めてしまうと処分が面倒になるのでこまめに捨てるようにしましょう。

カセットコンロは灯油ストーブ同様に部屋の換気が必要です。油断していると、空気が汚れてしまい酸欠になってしまうおそれもあるため気をつけましょう。特に狭い部屋で焼き肉や鍋をする際には十分な換気が必要です。電気のホットプレートとは使い方が異なる点に留意しておきましょう。

ホットプレートとカセットコンロは、どちらにもメリット・デメリットがあります。どちらが自身の用途により合っている調理器具なのか判断し、最適な方を選びましょう。それぞれ使い方や気をつけるべき点は異なるため、その点には留意が必要です。この記事を参考に値段やスペックを比較して、ぜひ最適な機器を導入してください。