ホットプレートの上に鍋を乗せるのは大丈夫？｜土鍋やスキレットは使える？

寒くなってくると、しゃぶしゃぶやすき焼きのような鍋料理を家族や友人と楽しみたいですよね。「ホットプレートはあるけれど、鍋料理用にガスコンロを買うにはもう収納スペースがない」と思っている方もかもしれません。

ホットプレートの上に、鍋やフライパンを置いて温めればガスコンロの代用になると考える方もいますが、この使い方はおすすめできません。ホットプレートは食材を炒めるための調理器具であり、鍋を乗せるとステンレスに傷がつく場合があります。

今回はホットプレートの上に鍋を乗せない方がいい理由と、ホットプレートと鍋を兼用できる商品をご紹介します。スキレットやアルミ鍋などを使用した手軽な方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

鍋をホットプレートの上に設置した場合、鍋底とホットプレート表面のどちらにも傷がつく恐れがあります。特にホットプレートはフッ素加工が施されており、金属製のヘラを使うだけでも傷がつくものが多いです。また、ホットプレートが傷つくと、食材を炒める際に焦げ付きやすくなります。

ホットプレートを温めて鍋を乗せても熱伝導が悪いため、鍋がなかなか温まりません。少しずつしか熱が伝わらないので、効率が悪くおすすめできません。

また、温度調整ができないホットプレートは、一定温度まで上がると安全装置が働き自動で電源が切れるタイプもあります。そうなるとさらに温まるのが遅くなり、ストレスになってしまいます。

ホットプレートの上に鍋を置いて使用すると、鍋に使用されている素材によってはプレート自体が変形してしまいます。長く安全に使い続けるためにも、ホットプレートの上に鍋を置いて使用しないようにしましょう。

IH式のホットプレートの上に鍋を置く方法の他にも、実は鍋とホットプレートを兼用できる便利な調理器具があります。その調理器具とはグルメ鍋です。なぜグリル鍋が一石二鳥の便利な製品と呼ばれるのか、その魅力について見ていきましょう。

グリル鍋には炒める・蒸す・煮るなどの調理を1台でカバーする機能が付いています。付属（もしくはオプション）のプレートを使い分ければ、鍋料理・焼き肉・たこ焼きといったさまざまなメニューもこれ1台で完成です。

そのため、カセットコンロや土鍋、ホットプレートといった道具を何種類も用意する必要がありません。調理器具の数を増やさずに済むため、収納スペースに余裕が持てます。また、グリル鍋の中には付属プレートをすべて本体の中に収納できるモデルもあり、グリル鍋自体の収納性も優れています。

グリル鍋をヒーターの上に置いて使用するのは、メーカー推奨の方法です。グリル鍋を加熱しても傷がついたり、変形する心配はありません。推奨外の使用方法が故障や事故につながる恐れもなくなるため、安心して食事を楽しめます。1台で多機能に、安全・安心で楽しみたいなら、グリル鍋がおすすめです。

グリル鍋はテーブルの上で調理しながら、家族や友人と大人数で食事を楽しめるのがメリットです。モデルによっては串カツやチーズフォンデュなどのメニューも作れるため、ホームパーティーで活躍します。グリル鍋が1台あると、さまざまなシーンで使えて重宝します。

また、1人用サイズのグリル鍋も登場しています。一人暮らしでも手軽にチーズフォンデュ、鍋料理を適量楽しみたい方にぴったりです。

グリル鍋を選ぶ際は、用途に合ったサイズ・容量のものを選びましょう。人数ごとのサイズと容量の目安は以下の通りです。

• 一人暮らし：幅20～30cm・1L以下
• 2人～3人用：幅30～45cm・2L前後
• 4人以上：幅45cm以上・3L以上

グリル鍋は、作りたい料理に合ったプレートがセットになったものもあります。以下のようなプレートがあるので、用途に合ったものが付属するグリル鍋を選びましょう。

• 焼き物料理が食べないなら「平型プレート」
• 余分な脂を落としたいなら「波型プレート」
• たこ焼きが作れる「たこ焼きプレート」

「ホットプレートでおしゃれにチーズフォンデュやアヒージョを作りたい」と思っている方も多いかと思います。鍋をホットプレートの上に置くのは避けた方がいいですが、耐熱容器なら問題ありません。

直火調理できる耐熱皿・スキレット・アルミ皿などを用意し、チーズなどを入れて加熱すれば手軽に自宅でチーズフォンデュを楽しめます。また、プレートが傷つくのが心配な方はアルミホイルやを耐熱容器の下に敷くのがおすすめです。

アヒージョは、鍋で食材とオリーブオイルを煮込んだ後に耐熱容器に移してプレートで温めればアツアツの状態で食べられます。チーズフォンデュやアヒージョを手軽に楽しみたい方は耐熱容器とホットプレートを用意して作ってみてください。

ホットプレートの上に鍋を置いて使用すると、プレートが傷つく恐れがあるため、おすすめしません。しかし、最近ではホットプレートとガスコンロを兼用できる製品も登場し、グリル鍋のラインナップも幅広くなりました。ホットプレートやグリル鍋を上手に活用して、自宅でチーズフォンデュや鍋料理、焼き肉を楽しみましょう。