ホットプレートの電気代を解説｜電気式とガス式どっちが高い？

ホットプレートは焼肉やたこ焼き、鍋などさまざまな調理のできるキッチンアイテムです。無印やブルーノなど人気商品も多く、大半の方が使った経験があると言っても過言ではありません。家族や友人でパーティーを開催する際にも利用されます。

そんなホットプレートですが「電気代が高い」との印象を抱く人も多いです。しかし印象でなく実際に料金を計算した経験はありますか？また、ホットプレート以外のガスコンロなどの電気代はご存知ですか。どっちが高いのか分からない方がほとんどですよね。

この記事ではそんなホットプレートの電気代計算や、消費電力・ワット数と温度の関係、ガスコンロといった他の調理器具とのコストの比較を行います。少しでもお得な選択をしたい人は必見です！

ホットプレートの電気代の計算には、一般的なホットプレートに多いワット数(W)である1300Wや1200Wが使用されますが、実はこれだけでは電気代の計算には足りません。それは、使用中の温度設定。ホットプレートは「保温」「140℃」「200℃」「250℃」など温度調節ができますよね。

実はこのように、温度によって消費電力が違います。そのため、「1300Wのホットプレートなら1時間でいくら」のような単純計算は当てはまりません。

それでは、ワット数と温度の関係がわかったところで、実際の電気代を計算してみましょう。ここでは誰でも電気代計算ができるようになるために、計算式から優しくご解説します！

電気代の計算方法は、

消費電力（W）÷1,000×1日の使用時間（時間）×1kWhあたりの電力量料金（円/kWh）

が基本です。「1kWhあたりの電力量単価」は電力会社によって違いますが、ここでは一般的な数字である27円を採用します。そうなると、

<1時間の電気代計算>

1300W＝1.3kW(消費電力)

1.3kW(消費電力)×27円(電力量単価×1時間)

＝35.1円(電気代)

このようになります。

• 焼き時間1時間
• 保温30分
• 最後に締めの焼き物(15分)　の場合

• 焼き時間1時間
• (700Wは加熱に時間がかかるため)

「思ったよりも安いな」との感想を抱いた方が多いと思われます。その通り、電気での調理器具は基本的にコストが低く、たまの利用であればなんら気にする必要はありません。家族の団欒・一人でのリッチな食事にどんどん活用していきたいですね。

【1回（1時間）の使用電気代と1ヶ月の使用電気代】

電熱線式は電気ヒーターでプレートを加熱するホットプレートです。構造が単純で安価に製造できるため、リーズナブルな製品の多くが電熱線式を採用。電熱線式は、配置によって熱ムラが発生する製品が多いといわれています。

IH式は電磁波で加熱する方式です。プレートそのものが加熱されるため、電熱線式と異なり熱効率が優れている特徴があります。焼きムラができにくく温度上昇が早い点も大きなメリットです。一方で価格はやや高めです。

赤外線式は遠赤外線を使用し、中からじっくり食品に火を通す方式です。予熱時間が短い傾向があり煙も出にくく、柔らかいステーキや焼肉など少しプレミアムな商品として発売している場合が多いです。

しかしこちらも消費電力自体は1300Wなど同等の商品が多く、目をみはるほど電気代が安いわけではありません。

電熱線式とIH式で電気代を比較すると、IH式のホットプレートの方が電気代が安い傾向にあります。同じ消費電力でも違いが生まれる理由は「熱効率」が違うため。IH式の熱効率は約90%と優れており、目標温度までの到達時間が短いです。また、蓄熱性の高い商品が多いのも特徴。

そのため、消費電力自体は同じでも全体の使用時間が短縮されて省エネになります。

カセットガス式の場合、元々のガスボンベをいくらで入手したかにもよりますね。3本198円といった特売であれば、一本あたり66円。これでおおよそ60〜70分程度燃焼する商品が多いです。

そうなると、1時間あたりのコストはほとんど電気式の倍近くに。単純な燃料コストで比較すると、電気の方がずっと安いです。

それでは、ガスボンベではなく普通のガスコンロの場合はどうなるのか。基本的なガス代ですが、

• 都市ガスで1時間あたり5円〜36円
• プロパンガスで11円〜55円

のガス代がかかります。プロパンガスはとても高額ですね。

以上の比較をまとめるとこのようになります。

ホットプレートは、サイズや最大温度に応じて電気代が異なります。たとえば、最大側面が30cm未満のミニタイプでは1時間20円未満なのに対して、60cm前後のものでは1時間36円超が目安となります。

また、最大温度が210℃のものは16円程度、250℃37円程度が目安です。サイズ・最大温度が大きいほど高くなるのは間違いありませんが、電気式の場合はそこまで高額にはなりません。

やはり電気式のホットプレートが安い傾向にあるのがよくわかります。カセットコンロとの比較は以下の記事をご覧ください。

ここでは、下記の観点からおすすめのホットプレートとその電気代をご紹介します。使いやすくお手入れもしやすいホットプレートばかりですので、ぜひ参考にしてくださいね。

• 形状
• 加熱方式
• 付属品
• 手入れのしやすさ

どんな家電製品も賢くエコに利用したいものですよね。ホットプレートも賢く使用したら電気代を節約できます。電力会社や料金プランを見直すのも一つの手ですが、それだけで解決させるのは困難です。そこで、2つの節約補法を紹介します。

節約方法の1つめは、できるだけ短時間で調理を済ませる点です。加熱時間が短ければ短いほど電気代も安くなります。あらかじめ下準備をする」「食材に均等に熱が通るように揃えて切る」「できるだけ小さめに切る」などが加熱時間を短くするための具体的な方法です。

2つめはホットプレートの保温機能の活用です。ある程度食材を一気に調理し加熱し終えたら蓋をして、余熱で調理するようにすると電気代の節約になります。また、途中で電源を切らないのも大切。再加熱の際には必要エネルギーが高いです。

他の加熱調理アイテムと比較して見ると、ホットプレートの電気代は決して高くありません。最近のホットプレートはプレートが丸洗いできてお手入れも楽々。普段からホットプレートを調理に使用して光熱費の節約にもなります。賢く適切にホットプレートを使って調理してくださいね。