家庭用無煙ロースターの人気おすすめ11選｜煙の出ないプレートの仕組み【焼肉も】

「焼肉屋さんの美味しい焼肉が食べたいけど、このご時世に外食はちょっと…」「かといって家で焼肉をすると煙やニオイが気になる」という方は多いでしょう。確かに、煙が立ち込める中での焼肉は美味しさも半減してしまいます。

そこでおすすめなのが「無煙ロースター」。無煙ロースターは、その名の通り煙やニオイの発生を抑えながらグリル調理を楽しめる家電です。最近では、遠赤外線を採用しより美味しく焼き上げるもの・油をカットしてヘルシーに仕上げるもの・炭火が利用できるものなど、こだわりの商品が数多く販売されています。

この記事では、無煙ロースターの仕組みや特徴といった基礎知識・業務用と家庭用の違い、商品の選び方やおすすめ商品まで詳しく解説します。意外と知らない換気のコツも併せてご紹介しますので、参考にしてください。

無煙ロースターの一番の魅力は「食材を焼いた時に煙が出ない」ことです。焼肉を焼いた時は特に煙が出て、においが気になる方も多いでしょう。無煙ロースターなら食材を焼いても煙が出ないので、においを気にせず自宅で気軽に楽しむことができます。

一方で、「煙が出ない」というおうち焼肉ヘビーユーザーには嬉しい無煙ロースターですが、機能性に優れている分本体のサイズが大きくなります。収納場所に困る、という方にはおすすめできません。また、価格も高いので、優れた機能性を重視して選ぶ方には向いている商品です。

無煙ロースターは元々は業務用として、焼き肉店など向けに開発された商品です。最近は、家庭でも使用できるよう小型化され販売されています。

自宅で油の飛び散りや煙のニオイを気にして焼き肉を避けていた方に人気で、なによりコンパクトで使用しやすいのがメリットになります。

焼肉などのグリル調理をしたときに出る煙は、プレートの加熱部分に油が触れることで発生します。そして、この油を含んだ煙が部屋にある繊維製品に付着することでニオイが発生し後々まで残ってしまうのです。

この原理を踏まえ、無煙ロースターでは加熱部分と食材が触れないように熱源を上に配置したり、プレートに傾斜をつけて油を一カ所に集めたりすることで、煙の発生を抑えています。

こうした構造に加えて、発生してしまった煙をファンやフィルターで吸い取る工夫がなされている無煙ロースターは特に効果的で、ほとんど煙やニオイを出さずに調理ができます。

電気式は、プレートの下にある電熱線を温めることでプレートに熱を伝え、食材を加熱する方法です。他の加熱方式と比較して商品数が多く、価格設定も低めなので手軽におうち焼肉を楽しみたいという方におすすめです。

ただし、電気式は場所によって火力に偏りが出てしまうことがあり、焼きムラが出やすいことがデメリットです。全く焼けないということはありませんが、焼きムラが気になる方には向きません。安さ重視で、煙の出ない無煙ロースターを購入したい方にはおすすめです。

ガス方式は、ガスボンベで火を起こして直火でプレートを温める加熱方式です。直火で加熱しているのとほぼ同じなので火力が強く、短時間で食材を焼き上げられるのが魅力です。

また、コードレスで使用でき持ち運びも可能なため、キャンプやアウトドアなど屋外で使用する場合におすすめです。ただし、無煙ロースターとは別途でガスボンベを購入する必要があるため、ガスボンベの購入費が別途かかることに注意してください。

赤外線式は、赤外線を食材に直接放射して焼き上げる加熱方式です。食材に直接熱が伝わるため、炭火で焼いたようなジューシーな仕上がりになるのが特徴です。また、均一に熱が行き渡るため焼きムラが少ない点や食材に旨味を閉じ込められる点も魅力です。

加熱方式の中では最も高価格で、中には3万円台の商品もあります。価格重視で購入するのには向いていませんが、吸煙機能の他に火力や焼き加減にこだわって無煙ロースターを選びたい方にはおすすめです。

炭を使用する無煙ロースターならガスボンベやコンセントが不要です。室内で使用するよりもキャンプやバーベキューといったアウトドアで使用するのにおすすめなタイプです。着火した炭火を入れるだけで使用がき、ファンで煙を軽減します。

「炭への着火が難しいのではないか？」と感じてしまいますが、風を送る構造でできている商品が多く販売されているため、炭を使ったことがない初心者の方でも簡単に使用が可能です。

焼肉やグリル調理は美味しいですが、終わった後の油汚れや焦げ付きを落とすのが大変というイメージがある方も多いでしょう。お手入れが簡単だと気軽に使えて活躍の機会も増えるため、いくつかのポイントを押さえて選んでください。

まず、無煙ロースターを購入する際には、プレートを取り外して丸洗いできる商品を選んでください。プレート以外にもパーツを取り外して洗えるものは、より細かい部分までお手入れできるため、常に本体を清潔を保ちやすいのでおすすめです。

また、プレートがフッ素樹脂加工のものを選べば汚れがこびりつきにくく落としやすいです。お手入れの手間がさらに省ける食洗器対応の商品は、どうしてもプレートを洗うのが面倒だという方におすすめです。

下部に熱源があるタイプは家庭でもよく使われている無煙ロースターです。油が熱源に落ちないような構造になっていたり、煙を減らすファンが装備されています。熱源が下部に装備されているので、上部についているタイプよりもコンパクトなのが特徴です。

下部に熱源がついているタイプはコンパクトなので、収納場所や使用場所を選ばずに気軽に使えます。また、掃除もしやすい商品が多い点も魅力的です。

上部に熱源を装備しているタイプは焦げにくく煙をほとんど抑えられる点が特徴です。下から熱を与えるのではなく、上から熱を与えて焼くので、焼け具合を常に把握できます。また、焼いている食材から油が垂れて熱源に触れて煙を発してしまうことを防げます。

しかし、上部に熱源がついているタイプはどうしても本体のサイズが大きくなってしまうのがデメリットです。購入を検討している方は、使用シーンや収納場所も確認しておくことが大切です。

上下の両方に熱源を持ったタイプは、食材をひっくり返す必要がなく、時短で調理をすることができます。上下から同時に焼くことができるので、ひっくり返しにくい食材や焼くのに時間がかかってしまう食材など幅広く調理ができます。

しかし、熱源を二つ装備したタイプの無煙ロースターは値段が高い傾向にあります。また、焼け具合も上下で変わることがあるので、使用する際には注意をしてください。

使用するシーンに合わせて熱源の種類を選ぶのもおすすめです。コンセントを使用できないアウトドアシーンでは、電源が必要な赤外線ヒーターの無煙ロースターはあまりおすすめできません。アウトドアで使用するなら、ガスボンベや炭火を使用する商品がおすすめです。

屋内で使用する際はコンセントの確保もしやすいので、赤外線ヒーターを使用した無煙ロースターが適しています。逆に炭火などは火を着けたり、換気をしっかりとおこなったりする必要があるので手間がかかります。

食材から出る油が加熱部分に触れないようにすることで煙の発生を抑える無煙ロースターですが、これだけでは完全に煙を抑えることは難しく、多少の煙やニオイは出てしまうのが事実です。

しかし、ファンを搭載した無煙ロースターであれば、発生した煙やニオイをしっかり吸い取ってくれます。部屋の壁紙・カーテン・衣類へのニオイや油の付着も防げるので、より快適に焼肉が楽しめます。

無煙ロースターのプレートには、穴や溝があって油を落とせる形状のものや、傾斜がついているものなどいくつか種類があります。焼く食材やシチュエーションに合わせて付属プレートを使い分けることをおすすめします。

穴や溝のないフラットなプレートは、一般的な無煙ロースターに付属していることが多いオーソドックスな平面プレートです。一般的な焼き料理や炒め料理を作る時におすすめで、焼きそばやお好み焼きといった幅広い料理に活用できます。

一方で穴や溝のあるプレートは、余分なお肉の油を落としてヘルシーに仕上がるだけでなく、周囲への油の飛び散りも抑えることができてお手入れも楽になります。焼肉をするときには、この穴や溝のあるプレートを使って焼き上げるのがおすすめです。

アラジンの無煙ロースターは、遠赤グラファイトがわずか0.2秒で熱が立ち上がることが特徴で、遠赤輻射熱を利用して旨みを逃さず焼き上げることができます。価格は3万円台とかなり高価ですが、ふっくらしたお肉が食べたい方にはおすすめです。

また、「アラジングラファイトグリラー」という熱源は上部だけにあり、また、プレート下の水トレイに食材から出る脂が水トレイに落ちて、煙の発生やにおいを防ぐことができます。無煙ロースターの機能としてはかなり優れているので、価格が高くても高性能な無煙ロースターを購入したい方に向いています。

ザイグルの人気商品「ザイグル パーティー」は、上下に設置された熱源により、素早い加熱が可能です。炭火遠赤グリルを採用しているので、まるで本当の炭で焼いたようなお肉を食べることができ、本格的なお肉を食べたい方にはおすすめです。

鉄板部の取外しもしやすく、焦げ付いた部分も簡単に柔らかいスポンジで落とせるようになっていて、お手入れのしやすさにも定評があります。価格はアラジンと同じくらいで高価ですが、料理本格派にはぜひおすすめしたい商品です。

イワタニの無煙ロースター「やきまる」は、5000円という激安価格で購入することができます。煙を気にせずおうちで気軽に焼肉をしたい、という方にはもってこいの商品です。

本体サイズが小さいので、焼くスペースがかなり狭いのがデメリットですが、1人暮らしや2~3人の少人数で焼肉を楽しむにはちょうどいい大きさです。収納場所にも困らないので、気軽に出し入れして焼肉を楽しむことができます。

「ハーフェレ」はドイツの会社です。無煙ロースターはデザイン性が高くおしゃれな商品を多く扱っています。しかし、値段が高いのもハーフェレの特徴。コスパ重視の方よりも見た目や品質に拘って無煙ロースターを選びたいという方におすすめのメーカーです。

コンパクトサイズの無煙ロースターから大きいサイズの無煙炭火バーベキューグリルまで幅広く取り扱っているので、アウトドア用を検討している方もぜひチェックしてください。

「杉山金属」は日本のキッチン用品を取り扱うメーカーです。無煙ロースターの取扱数は少ないものの、デザインがシンプルな商品を扱っています。安い無煙ロースターなら5000円前後で購入ができるので、安さや国産製品がいいという方におすすめのメーカーです。

しかし、無煙ロースターの取扱数は少ないうえコンセント式のため、アウトドア用を検討している方は注意が必要です。

無煙ロースターを使えば煙やニオイの発生を最小限に抑えることができますが、室内で焼肉やグリル調理を行う際はやはり換気を行う必要があります。正しく換気をして安全に焼肉を楽しんでください。

部屋にこもった空気を入れ替えるために家中の窓を全開にする方も多いと思いますが、より効率的に換気をするためには空気の入り口と出口を作ることがポイントとなります。そこで、窓は対角線上になるように空気の入り口と出口となる場所を開けます。

この時、入り口となる窓は15～20cm程度、出口となる窓は全開にしておくと空気が流れやすくなります。冬場は窓を開けすぎると寒いので、入り口となる窓だけ開けて、換気扇を強めの設定で回しておくのがおすすめです。

自宅で煙を気にせずに焼肉を楽しむことができたら、家族や友人と過ごす時間もより楽しくなります。無煙ロースターにはさまざまな商品がありますが、記事の内容を参考にして自分に合った1台を見つけてください。